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個人情報保護士資格は個人情報保護法・マイナンバー法・個人情報保護の対策・情報セキュリティの正しい知識を身に付け精通したエキスパートであることを証明できる資格です。
この記事の目次
個人情報保護がすべての事業者に義務付けられました
2022年4月1日の個人情報保護法改正によって、すべての事業者に対策が義務付けられました。
データ利活用による事業展開は、たとえばデリバリーサービスなどでも個人情報を取り扱うため、企業活動の要となりつつあります。
個人情報保護士は個人情報保護法・マイナンバー法など、個人情報保護に関する企業実務に関する正しい知識を身に付けているエキスパートであることを証明できる資格として、企業団体からのニーズが高まっている資格です。
いまやデータ利活用と無縁の企業活動の方が珍しく、個人情報保護について学ぶことは企業団体内で自分の価値を高めることに役立ちますし、就転職を考える際にも役立つ資格です。
個人情報保護士資格を取得するには?
個人情報保護士資格には下位の検定資格として「個人情報保護実務検定1級・2級」が設けられています。
また、「個人情報保護実務検定1級」と「マイナンバー実務検定2級以上」の両方を取得すると個人情報保護士として認定される制度もあります。
順番に学んでいくことが好みという方は、これらの検定を先に受験するのも良いでしょう。
逆に、全部を一度にマスターするのが好みという方は個人情報保護士資格に挑戦すれば、両方の知識・スキルを一度に身に付けることができます。
いずれにしても認定機関である全日本情報学習振興会自身が提供しているオンライン講座がありますので、スマホ・タブレットで通勤時間などのスキマ時間を活用して、働きながら資格取得を目指せる資格です。
履歴書に書ける?個人情報保護士の有効活用は?
個人情報保護士を履歴書や、プロフィール、名刺に記載することで、個人情報保護に関する正しい知識と専門スキルを持っていることを証明しアピールすることができます。
現在の日本は「働き方改革」など、仕事の生産性や高い付加価値が求められる社会になってきています。
資格試験に合格し専門的な知識や能力を客観的に証明したり履歴書に記載してアピールすることで、自分に対する信頼性を高めることができます。
個人情報保護士資格の認定機関は?
個人情報保護士は、全日本情報学習振興協会が認定する資格です。
全日本情報学習振興協会は、文部科学大臣の許可法人として平成11年10月に、文部省生涯学習政策局の所管の団体でスタートし、平成20年の行政改革で内閣府所管の一般財団法人として認可されて移行しました。
社会人・学生向けだけではなく、高齢者・障害者などのハンディキャップを持つ人たち・児童など全ての人が等しく挑戦できるパソコン検定試験を創ることを目的に、情報教育に関する技能検定・講習会を実施しており、これまでに150万人の資格を認定してきました。
名称 | 一般財団法人 全日本情報学習振興協会 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区平河町2-5-5 |
理事長 | 一松信 |
事業内容 | 情報教育に関する技能検定の実施事業 情報教育に関する講習会の実施事業 情報教育に関する調査研究事業 情報教育に関する出版物の刊行事業 |
詳細 | 公式サイト |
履歴書への個人情報保護士資格の書き方は?
個人情報保護士は履歴書や名刺、プロフィールに書いて活用できる資格です。
履歴書などへの書き方としては「全日本情報学習振興協会認定 個人情報保護士」と書くことができます。
履歴書や名刺、また販売サイトやSNSのプロフィール欄に記載することで、知識・スキルを学んでいることのアピールとして有効活用することができます。
個人情報保護士資格取得のメリットは?
個人情報保護士の勉強をすること、資格を取得することで様々なメリットを得ることが出来ます。
個人情報保護士は比較的難易度の低く、勉強にかかる期間も短期間で取得できる資格ですが、それでも一定期間は勉強に充てなくてはいけません。
資格取得のメリットを把握して、取得した後のことをイメージしておくことはモチベーションの維持にも役立ちます。
どんな業界でも活かせる、個人情報保護士の資格を取ることのメリットをまとめました。
個人情報保護法ですべての事業者が対象となり、どの企業・団体でもニーズのある資格
個人情報保護法が改正されて2022年4月1日と、つい最近にすべての事業者が規制の対象となりました。
一部の大手企業を除くと、まだまだ充分に対策が取られているとは言えない状況で、個人情報保護に関する専門知識を有した人材のニーズは高まっています。
個人情報保護士資格の取得を通じて身に付く正しい知識は、どの企業・団体からも求められているスキルとして自分の市場価値を高めることにつながります。
また、ウインドウズ95の登場によるインターネットの普及から始まった個人情報保護の動きは、情報技術の発展にあわせて今後もバージョンアップし続けるものです。
個人情報保護士資格を取得すると年1回のオンライン講習を受講することができるようになり、常に最新情報をキャッチし職務に役立てることができます。
体系的に正しい知識を学ぶことで、過度に委縮することも不注意で事故を起こすことも避けられる
個人情報保護の動きはまだ30年ほどの歴史しかなく、現在50代~60代の方にとっては社会人になった後に登場してきた課題です。
個人情報の流出などの事故・事件は依然として後を絶たず、小さな不注意から大きなダメージを招いてしまうことから、過度に恐れて企業運営や営業活動が萎縮してしまっているケースもあります。
正しい知識を身に付けた人材を迎え入れたり育てたりすることで、「これはやったらダメ」「これは安全」の線引きが明確になります。
そのため、個人情報の取り扱いについて「正しく恐れる」ことが出来るようになり、必要以上にコストを掛けることや、営業活動を阻害することもなくなります。
個人情報保護士資格の取得にとって、企業団体の運営活動や営業活動の活気を維持する役割を担うことができるようになります。
新しい事業分野に主体的に取り組むことが出来るようになる
データ活用分野は今後さらなる発展・飛躍が見込まれています。思わぬ業界でのデータ活用事業展開なども考えられます。
その際に肝になるのは、個人情報保護に関する正しい知識とスキルです。
実際にデータ活用した事業展開する場合にどのような脅威があるのかリスク分析や、社内体制の整備、外部と交わすべき契約など、個人情報に関する知識が役立つ場面は膨大にあります。
また、これまで普及の遅れていたマイナンバー制度もいよいよ積極的な活用に向けて動き始めています。
新しい事業分野に進出するにあたって、受け身で言われたことをやるよりも主体的に取り組める知識とスキルを身に付けておく方が、当然自分の市場価値は高まります。
また、業務にも前向きに取り組めますし新しい分野にも積極的に取り組めるようになります。
企業実務上の体制づくりに関わることが出来るようになる
個人情報保護士資格取得にあたっては「ユーザIDとパスワードの管理」といった基本的なところから、社内での個人情報保護規定やプライバシーポリシーの策定、従業員と交わすべき契約や外部委託業者の管理といった幅広く体制づくりに関することを学びます。
また、災害時の対応やオフィスの入退出管理、施錠管理といった企業運営実務に関することも幅広く身に付きます。
個人情報保護士資格取得によって、これら企業運営上必要な体制づくりに主体的に関われる人材になることができます。
一生役に立つ
シンプルですが、個人情報保護士資格は一生役に立ちます。
今後情報技術の発展が加速することはあっても、廃れてしまうことは考えられません。それは同時に個人情報保護の重要性が高まり続けることを意味しています。
年1回のオンライン講習受講などによって、最新情報をインプットする必要はありますが個人情報保護に関する正しい知識は今後も必要とされ、一生あなたの役に立てることが出来ます。
- 個人情報保護法ですべての事業者が対象となり、どの企業・団体でもニーズのある資格
- 体系的に正しい知識を学ぶことで、過度に委縮することも不注意で事故を起こすことも避けられる
- 新しい事業分野に主体的に取り組むことが出来るようになる
- 企業実務上の体制づくりに関わることが出来るようになる
- 一生役に立つ
個人情報保護士試験の難易度・合格率は?
個人情報保護士の合格率は、認定機関である全日本情報学習振興協会が公表しているところによると、過去の平均合格率で37.3%程度とされています。
試験はマークシートの選択式で課題Ⅰ「個人情報保護の総論」が50問、課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」が50問、合計100問が出題され、合格ラインは課題Ⅰ・課題Ⅱともに正答率70%以上になっています。
難易度は? 挑戦しやすいコスパのいい資格
平均合格率37.3%と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、試験を主催している全日本情報学習振興協会が提供するオンライン講座の学習時間はトータルで約11時間半となっています。
学習に6~8ヶ月(350~500時間)程度かかるといわれる簿記資格や、3~5ヶ月(150~300時間)程度かかるといわれるファイナンシャルプランナー資格などと比較して、実務経験も必要なく取得に難易度の低い資格と言えます。
取得までの学習期間が比較的短くて難易度も低く、企業内ですぐに活かせる実用的な知識とスキルが身に付くことを考えると挑戦するのにコスパのいい資格です。
過去問で個人情報保護士試験の対策をするには?
過去問は個人情報保護士試験の認定機関である全日本情報学習振興協会からも公開されていません。
ただ、全日本情報学習振興協会の提供するオンライン講座ではWEB模擬試験と参考問題が提供されています。
模擬試験は過去問も利用して作成されており、効果的な試験対策を行うことができます。
過去問を用いたWEB模擬試験に繰り返しチャレンジできる
なにより試験を作成している当の全日本情報学習振興会からの模擬試験ですので、過去問での学習と同等以上に試験合格のために効果的に学習することができます。
また、模擬試験は本番と同じ制限時間内で自動的に終了しますが、前回の結果と比較しながら繰り返しチャレンジすることができます。
実際の試験と同じ環境で過去問にチャレンジできることで、実践的に自分自身の得意分野と苦手分野を理解しながら復習することができ、効果的な試験対策を行うことができます。
試験内容・日程・個人情報保護士試験の難易度などは?
個人情報保護士の試験内容・試験日程・試験会場など、資格取得のために必要な情報をまとめました。
試験内容は?
個人情報保護士の試験では、職場における個人情報保護に関する実務に必要な幅広い知識から問題が出題されます。
個人情報保護士の試験は、課題Ⅰ「個人情報保護の総論(50問)」と課題Ⅱ「個人情報保護の対策と情報セキュリティ(50問)」が出題され、課題Ⅰ・Ⅱ両方で正答率70%以上が合格ラインになります。
課題Ⅰ/個人情報保護の総論(50問)
- 個人情報保護法の理解(40問)
- 個人情報保護法の歴史
- 個人情報に関連する事件・事故
- 各種認定制度
- 個人情報の定義と分類
- 個人情報取扱事業者
- 条文に対する知識と理解
- マイナンバー法の理解(10問)
- 番号法の背景・概要
- 条文に対する知識と理解
課題Ⅱ/個人情報保護の対策と情報セキュリティ(50問)
- 脅威と脆弱性に対する理解
- リスク分析
- 脅威への認識
- 脆弱性に対する認識
- ソーシャルエンジニアリング
- 組織体制の整備
- プライバシーポリシーの策定
- 責任・管理規定
- 個人情報の特定と分類
- 監査・改善
- 個人情報保護規定のポイント
- 個人情報保護文書の体系(ガイドライン)
- 人的管理の実務知識
- 従業員との契約
- 機密保持に関する契約・誓約
- 派遣社員・契約社員の受け入れのポイント
- 外部委託業者の管理(委託契約)
- 違反・事故・苦情への対応
- 報告書の作成と被害届け
- 物理的管理の実務知識
- 外部からの入退館管理
- オフィス内の入退出管理
- オフィス内の施錠管理
- 情報システム設備のガイドライン
- 災害対策
- 技術的管理の実務知識
- ユーザIDとパスワードの管理
- アクセス制限とアクセス制御
- 暗号化と認証システム
- 不正アクセスに対する防御策
- ネットワーク・ウイルスに対する防御策
- 無線LANのセキュリティ管理
- 情報システムの動作検証における個人データの取り扱い
- 機器・媒体の廃棄
試験日程は?申し込み期間はいつまで?
個人情報保護士の試験は、6月・9月・12月・3月の年に4回実施されています。
令和6年では今後、2024年12月15日(日)に試験があります。
現在申込み受付中の「個人情報保護士」の試験は?
2024年12月15日(日)の「個人情報保護士」試験の申込期間は2024年9月2日(月)~11月7日(木)で、現在申込み受付中です。
申込〆切は11月7日(月)ですので、申込み忘れにはご注意ください。
講義動画・一問一答式の問題演習・過去問によるWEB模擬試験を含んだ、トータル約11時間半のオンライン講座の申込み受付中で、現在5,500円割引のキャンペーン中です(23,100円⇒17,600円税込)。
試験会場は? オンライン受検するには?
個人情報保護士の試験会場は、札幌・仙台・東京・横浜・埼玉・千葉・名古屋・津・大阪・神戸・福岡の全国11カ所に開設されます。
北海道・東北地方では、札幌の試験会場は北海道大学(札幌キャンパス)で最寄駅は「札幌駅」、仙台の試験会場は学校法人北杜学園 中央6号館で最寄駅は「仙台駅」です。
関東地方では、東京の試験会場は東京大学(駒場Ⅰキャンパス)で最寄駅は「駒場東大前駅」、横浜の試験会場は岩崎学園もしくは東部横浜第3ビルで、埼玉の試験会場は埼玉大学で最寄駅は「南与野駅」からバスで、千葉の試験会場は千葉県教育会館で最寄駅は「京成千葉中央駅」です。
中部地方では、名古屋の試験会場は名古屋工業大学の御器所キャンパスで最寄駅は「JR鶴舞駅」「地下鉄鶴舞駅」「地下鉄吹上駅」、津の試験会場は三重県教育文化会館で最寄駅は「津駅」です。
関西地方では、大阪の試験会場は大阪経済大学の70周年記念館(A館)で最寄駅は「瑞光四丁目」、神戸の試験会場は神戸芸術センターで最寄駅は「新神戸駅」です。
九州地方では、福岡の試験会場は福岡県教育会館で最寄駅は「箱崎宮前駅」です。
オンラインで在宅受験するには?
また、全国からオンラインで在宅受験することも可能です。オンラインで受検するには公正な試験を実施するため超広角Webカメラを利用した新試験監督システムで実施されます。
受検に必要なWebカメラは120度の超広角のカメラで受検中に不正がないか手元を映しながら受検することができ、配送料のみ1,540円(税込)で貸出を受けられ、2,980円~と比較的安価で購入(Amazon)することも出来ます。
Webカメラの準備だけすれば、会社・学校・自宅・知人宅など、インターネットにつないで全国どこからでもオンラインで試験を受けることができ、事前に動作確認を行える専用サイトも準備されていて安心して利用できます。
資格の信用度を守り、公正な試験を受けられる仕組みとして特許出願中の技術を利用した受検になります。
試験・資格概要
資格名称 | 個人情報保護士 |
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試験難易度 | 1 / 10 |
資格概要 | 個人情報保護のエキスパートとして正しい知識を身に付けていることを証明する。 |
受験資格 | 年齢・学歴・職歴・実務経験などによる制限はなく、誰でも受験することができます。 |
試験日程 | 6月・9月・12月・3月
【試験時間】 |
試験会場 | オンライン受験・札幌・仙台・東京・横浜・埼玉・千葉・名古屋・津・大阪・神戸・福岡
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試験形式 | 選択式マークシート |
受験料 | 一般/11,000円(税込) 学生/7,700円(税込) |
試験内容 | 【課題Ⅰ/個人情報保護の総論(50問)】
【課題Ⅱ/個人情報保護の対策と情報セキュリティ(50問)】
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試験合格ライン | 課題Ⅰ・課題Ⅱともに正答率70% |
試験合格率 | 平均合格率/37.3% |
合格発表 | 試験結果の合格発表は全日本情報学習振興協会の公式サイト上で行われます。電話・メールでの合否確認はできないので注意が必要です。 公式サイトの合格発表フォームに『受験番号+生年月日』の8ケタの数字を入力することで合否を確認することができます。 受験番号を紛失してしまうと書面手続きが必要になりますので、受験票等をなくさないように注意してください。 |
合格証 | 合格証書・認定カードを交付。 合格者ロゴの使用を許可。合格者ロゴは名刺などに印刷して使用可能。 |
認定機関 | 一般財団法人 全日本情報学習振興協会 |
履歴書への書き方 | 「全日本情報学習振興協会認定 個人情報保護士」と履歴書に記載。 |
資格更新 | 必要 個人情報に関するオンライン講習会を年1回受講し最新情報を学ぶことができます(受講料2,200円税込)。2年間で2回受講することで、認定カードが更新されます(2年間有効)。 |
詳細・問合せ | 公式サイト |
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資格取得・学習への必要経費 | |
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必要経費総額 | 28,600円 |
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