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社会人のみんなはスキルアップのために何かしているの?
社会人になって2年目くらいからは生活のペースがつかめてきたり、仕事内容を把握できてきて、「スキルアップ」ということを考えられる方も多くなります。
また、50代のベテランと言っていい社会人の方でもスキルアップのための習い事をされる方も増えてきました。一回就職すれば安泰という訳ではない社会になってきたからでしょう。
では、実際のところどのくらいの社会人がスキルアップのために何かしているんでしょうか? また、社会人はスキルアップのためにどんな取り組みをしているんでしょう?
スキルアップのために何かしている社会人は50%
「仕事に対する意識調査」によると、約50%の方がスキルアップのためになんらかの取り組みをしています。
社会人の半分の方がスキルアップのために行動に移しているんですね。それだけ一般的なことになっているのが分かりますね。
具体的にはどんなことをしているんでしょうか?
資格の勉強・習い事:28%
資格の取得を目指した習い事に取り組んでいる人が社会人の約3分の1もいらっしゃるのは、驚きですね。
資格を取得することは分かりやすくスキルアップにつながります。スキルがあることの証明として効果的ですし、取得できれば達成感もあります。仕事で活かせる資格なら、今の仕事でも転職活動の際でも分かりやすく評価してもらえます。また、資格を持っていることで資格手当が給料に上乗せしてもらえる仕事もあります。
ただ、ひと口に資格といっても本当に多種多様で様々なものがあります。
「資格の勉強」のイメージが持ちやすいように、社会人が働きながらでもチャレンジできる人気の資格をご紹介しておきますね。
- TOEIC/TOEFL
- 英検
- 簿記
- 情報技術者試験
- プログラミング能力認定
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- ファイナンシャル・プランナー
- アロマセラピスト・アロマテラピーアドバイザー
- 宅地建物取引士
- インテリアコーディネーター
- 医療事務
- 証券アナリスト
- 管理業務主任者
- 危険物取扱者
- 販売士
上記の資格の特長は「実務経験が必要ない」「受験資格がない」ことの割に、企業側の需要が高いことです。
コツコツ空き時間を活用して勉強すれば取得できる資格に取り組むのはスキルアップに効果的な方法です。
ビジネスの書籍・雑誌を読む:17%
ビジネスの書籍は、独学にはなってしまうものの、費用が限定的で広い範囲のスキルを学びたいという人にはおすすめです。また、興味のあるスキルの入門編として活用して、より深くスキルアップを図りたくなったら、教室や習い事に進むという活用方法も効果的です。
ビジネスに役立つ雑誌・新聞としては「日本経済新聞」「日経ビジネス」「週間英和新聞Asahi Weekly」「President」「ダイアモンド」などがあります。
社外のセミナーに参加する:5%
社外のセミナーに参加することは、人脈が広がったり、最新の情報を得られることにメリットがあります。社内研修がマンネリに感じられる場合などには、社外のセミナーに参加することもおすすめです。
何もしていない:50%
もちろんスキルアップのために何もしていないという方も半数いらっしゃることになります。何もしていない理由としては「忙しくて通う暇がない」「必要性を感じない」「何を勉強すればいいか分からない」などがあります。
出典:@DIME
社会人に必要なスキルって?
スキルアップしたい、社会人のビジネスでの「スキル」は大きく2つに分類できます。
ひとつはヒューマンスキルと呼ばれる、ベーシックなビジネススキル。もうひとつはテクニカルスキルと呼ばれる、専門的なスキルです。
これらの「スキル」は仕事力という言葉に置き換えられることもあります。
ヒューマンスキルとは?
ヒューマンスキルはどこに行っても必要とされる汎用的なスキルで、どこでも使えることからポータブルスキルと呼ばれることもあります。
ヒューマンスキルに含まれるスキルとしては、最低限必要と考えられるものとして、マナースキル・PCスキル・対人スキルがあります。そのほかプレゼンテーションスキル・問題解決思考スキル・ロジカルシンキング(論理的な思考)・チームワークなどもヒューマンスキルに含まれます。
マナースキル
ビジネス上、必要な基本的なマナーを習得していることを指します。
社会人になって最初に習うであろう名刺の渡し方や、挨拶の仕方なども当然マナースキルに含まれます。
挨拶と言っても、直接会ってする挨拶だけではなく、電話やメールでの挨拶文など社会人として挨拶するシーンはたくさんあります。
こういったマナーが習得されていないと、社会人として欠陥があるようにみなされてしまうこともあるので、機会をつかまえて何度でも復習しておくに越したことはありません。
PCスキル
ビジネス上、パソコンを使う場面は今では当たり前にあります。
最低限、WordやExcelの操作は出来るようにしておきたいところですが、PCスキルという言葉を使うときには、パソコンになんらかの異常がおきた場合に適切な対処ができることも求められます。
誤作動やフリーズ、エラーが起きたとき、対処方法をいくつか把握していて引き出しが多いと重宝されるPCスキルと言えます。
また、今の若年層ではスマホ・タブレットで全部済ませてしまって、パソコンの操作は苦手という人も増えて来ていますので、PCスキルは意識的に身に付けることでとても価値を持つようになる可能性があります。
対人スキル
対人スキルは、関係者との意思疎通を円滑に図ることができるスキルです。
企業やチームの中で、個人で行うのは「作業」と認識するべきで、「仕事」は全体の方針の中で行っています。そのため、チームや取引先と円滑な意思疎通を行って成果につなげていくことは必須のスキルです。
自分の意図していることを誤解を生まず、正しく伝えるためには、相手の立場に立って言葉や態度を選ぶ必要があります。
また、相手の言葉を誤解せずに受け取るのにも、相手の立場に立って受け取るスキルが必要です。
対人スキルはチームワークやコミュニケーションスキルの基礎になるものなので、ぜひ意識的に磨きをかけておきたい重要なスキルです。
対人スキル・マナースキルは話し方講座で学べる
「心がけ」の問題と思われがちな対人スキル・マナースキルですが、話し方講座で学ぶことが出来ます。
一般的なビジネス講座やセミナーよりも安価な料金で基本的な内容を習うことが出来、相手に与える印象をチェックしてもらえるので、穴場的におすすめです。
テクニカルスキルとは?
テクニカルスキルは、特定の職種や業界で必要とされる専門的な技術スキルのことを指します。テクニカルスキルの中には特定の企業の中でしか通用しないものもあります。
調理師免許もテクニカルスキルのひとつと言えますが、プログラミングのテクニカルスキルが要求されるIT企業に行っても、あまり通用することはないでしょう。
汎用性の高いテクニカルスキル:英会話
その中でも、汎用性が高いと思われるテクニカルスキルとして英会話があります。
もちろん、英語スキルがまったく必要ないという業種・職場もあると思いますので、基本的なビジネススキルとまでは言いきれないと思います。
ですが、経済のグローバル化が進んでいる中で、英語力が活かせる業種・職場は広がり続けています。インバウンド需要で下町の居酒屋でも英語メニューを置き始めている時代です。
それだけに、英会話を身に付けることはスキルアップしたい方にはぜひ視野に入れておいてほしいスキルです。
まとめ
スキルアップのために習い事に取り組んでいる社会人が約3分の1います。社会人が仕事にかけている時間は人生の大半になります。
働き方改革が進んで平日8時間だけとなっても4分の1の時間を仕事にかけている計算になります。
仕事を充実させて、仕事に楽しく通えるようになることは人生を充実させることに直結しています。仕事を楽しくする方法のひとつは成果が上がるようになることで、そのためにスキルアップは有効な方法です。